最近、山歩きが家族のレジャーの定番になりつつあります。そのきっかけとなったのが、東京青梅市の御岳山(みたけやま)。
初心者でも日帰りで楽しめる難易度で、それでいて変化に富んだ幻想的な風景を楽しめます。
御岳山にはいくつか山荘があり、三楽荘は御岳神社の神主さんご家族が営まれる歴史ある宿坊です。内装は歴史を感じながらも現代風にリノベされておりまるで旅館のような滞在でした。
御岳山
アクセス
JR青梅線の終点青梅駅から奥多摩行きに乗り換え、御嶽駅へ。バスから滝本駅へ、ケーブルカーで御岳山駅から徒歩約15分です。
御岳神社の参道からは少し外れ、日の出山方面に向かう道筋にあります。
エントランス
まるで京都の旅館のような雰囲気。玄関までの長いアプローチが印象的です。
手作りのバルコニーが素敵。天気が良ければこちらでお茶を楽しむことができます。
池に水か流れ込む音が聞こえる庭。
これぞ山荘と言ったら趣の入り口。
築100年超の趣のある玄関。
廊下
食事会場となる大広間から客室までの長い廊下。
コーナーには手作りのかりん酒などが飾られてます(プラス料金で夕食時に飲めるとのこと)。
部屋
宿坊、民宿を名乗っていますが、部屋はまるで旅館のような造りです。
宿泊した楓の間は広々とした12畳のお部屋。太正ロマンの香りがします。御簾が高級旅館のような雰囲気を醸し出しています。
化粧台にアメニティが用意されていました。
浴衣や歯ブラシタオルなどもあり、至れり尽くせり。
美味しいお茶セット。
鍵も可愛い。
手作りの宿のパンフレットも見応えがあるのでぜひご一読を。
お手洗い、洗面台は共用ですが、とても綺麗でウォシュレットです。
楓の間の目の前なので、不便さは全く感じませんでした。
大浴場
大浴場時間が細かく決められているのでご注意。
温泉ではありませんが、広々として綺麗で旅館のお風呂のようです。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープは旅館のようにオシャレなボトルでした。
ドライヤーはフロントで貸し出してくれます。
パンフレットの写真より。独自ブレンドの薬草湯が素晴らしい。
2階にはギャラリーがあり、山楽荘を愛した文化人たちのアートが並んでいます。
文化勲章受章の日本画家・川合玉堂や文豪・吉川英治に愛されたのだそうです。
夕食
夕食は18時から。用意ができると電話がかかってきます。何度も言いますが、まるで旅館です。
とても素敵な夕食会場です。
目の前には美しい前菜。
ほとんど地の野菜、山菜、自宅で栽培したものだそう。
子供向けにはフライも。
舞茸の土瓶蒸し。
名物、鱒の餅米蒸し。
山菜の天ぷら。
デザートは柚子のシャーベットと黒柿。
食後の薬草茶。
夕食後はまさかのターンダウンサービス。布団も敷いていただきました。
紅葉祭りの季節なので、神社のライトアップもありました。
朝拝
2000円で、大広間の神棚前で、御岳神社の神主さんの朝拝講義を受けることができます。
手書きの色紙もいただきました。
朝食
名物、薬膳がゆ付きの朝食。お腹にも身体にも優しい献立です。
まとめ
東京とは思えない景色が望める青梅市の御岳山。日帰りで来て虜となり、今回は初めての宿坊体験でしたが、忘れられない滞在となりました。
三楽荘は御岳神社の神主さんご家族が営まれる歴史ある宿坊です。内装は歴史を感じながらも現代風にリノベされておりまるで旅館のような滞在でした。
良心的な価格で、もっと値上げしてくださっても良いくらい、あまり多くの人に知られたくない穴場の宿です。