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映画感想「アリスとテレスのまぼろし工場」

「アリスとテレスのまぼろし工場」観てきました。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の岡田麿里監督、MAPPA制作の完全オリジナル映画。あまり宣伝されておらず、上映館や上映時間も限られており、危うく見落とすところでした、、。

テーマや雰囲気は「すずめの戸締り」「君たちはどう生きるか」に似ている。で、テーマの分かりやすさ、台詞回し、伏線回収のカタルシス、美麗な作画はこれらの映画の上位互換(偉そうにスミマセン超個人的な感想です)と思いました。何故話題にならない、、やっぱり監督の知名度やスポンサー?オリジナル作品としてはMAPPA初なので知名度はまだまだなのかもですが、作画はジブリや新海監督超えてる気がします。(新海監督もTwitterで絶賛してました。)

綺麗な作画や可愛いキャラクターとは相反して、ときに妙に生々しくて棘のある台詞回しも絶妙。変化しながら生きるってことは痛みを伴うけど素晴らしいことなんだというテーマが伝わってきました。ラストは号泣。ハンカチ忘れると悲惨です。

ファンタジー作品の場合、その世界観の必然性みたいな説得力がないと、観ている側は置いてけぼりになりがちだと思うんですが、やっぱり呪術廻戦や進撃の巨人を神レベルでアニメ化してるMAPPAですよ、世界観に妙な説得力がありました。

あとは観客のご想像にお任せします、作品の哲学が分からないのは何か理解に不足があった?的なポカーン感も無かったのが良い。綺麗に伏線回収して、ある程度の余地・余韻も残しつつ、いい塩梅でした。