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感想「ジェイソン流お金の増やし方」

厚切りジェイソンさんの「ジェイソン流お金の増やし方」を読みました。

低コストのインデックスファンド(ジェイソンさんの場合VTI)に淡々と長期分散積立投資を続けて、支出を最適化して余剰資金を投資に回す、と多くのインデックス投資家の方と同様のコンセプトでしたが、厚切りジェイソンさんの人生哲学や子供へのお金の教育なども書かれていて、エッセイとしても面白かったです。

FI(Financial Independence)を達成し、会社役員とお笑い芸人として、常に自己研鑽を怠らないストイックさは流石ですが、普通のサラリーマンに通じることも多々ありました。

個人的に印象に残ったのは、日々の経済情報収集とどう向き合うか、という部分でした。

厚切りジェイソンさんの情報との向き合い方は、こんな感じです。株価は論理的には動かず人の感情の綱引きで動いているので、情報があれば、株価の動きの背景が徐々にわかるようになり、人の心理にどう作用して、将来どういう動きになるか、過去の事例からある程度推測がつくので、短期的な動きに右往左往することがなくなり、精神安定にもつながる、との事でした(あくまで著者の説です)。

デイトレードや個別株をしている人は経済情報収集は必須ですが、投資信託による長期分散積立をメインにしている人は、商品選びさえ間違えなければ、寧ろ忘れてしまって何も売買しない方が日々心穏やかに過ごせて、結果成績も良いというのはよく言われることですね。

数時間でサクッと読めます。